3才の習慣が80才まで続くという韓国の諺のように子供時代に形成された習慣は大人になってもすぐなくなったり、改善されません。集中力が著しく落ちる子供の場合、普段から正しい姿勢で生活することが難しいです。しかし、子供時代の正しい姿勢は子供の成長や学習達成度を左右する集中力と深い関係があるため、重要です。
乳幼児の場合、柔軟性が良く、悪い姿勢をとっても痛みを感じず、表現方法もうまくないため、親が気付きにくいです。また、成長が速く進み、悪い姿勢から影響を受けるため、親が気付かないうちに短時間で脊椎側湾症という脊椎の変形が発生する可能性があります。
悪い姿勢は脊椎側湾症や亀首症候群のような疾患を誘発します。脊椎側湾症は一字型の脊椎がS字やC字に曲がる症状を言います。悪い姿勢は脊椎側湾症を悪化させる代表的な要因と挙げられます。普段両足の長さが違ったり、歩く際に膝や足首の痛みを訴えたり、両肩にカバンを背負ったときに片方に落ちてくる場合、脊椎側湾症ではないか疑わなければなりません。
亀首症候分はC字カーブの首骨が一字に変形されたり、亀のように肩より首が前にはみ出した状態を指します。頭を下げてスマホを長時間見たり、かがんだ姿勢で本を読む子供から見られます。亀首症候分が発生した場合、成長発達に悪影響を及ぼすだけではなく、集中力の低下や頭痛を伴う可能性があります。
子供の体形に合わない椅子は姿勢を悪くする原因になります。椅子に座った場合、足が地面に届かないと、脊椎に体重がかかり、腰に無理を与え、椅子が低すぎると、肩が上がり、筋肉が緊張して痛みを感じます。椅子は成長度に合わせて、高さを調整できるものが良く、背もたれは10度ほど後ろに押されるものを選んだ方が良いです。椅子に座るときには腰を背もたれに付け、膝は90度にしっかり立てて座りましょう。
枕の高さも脊椎の健康に影響を及ぼします。高すぎたり、硬い枕を選んだ場合、首骨や脊椎に負担をかける可能性があります。血液循環にも影響を及ぼし、疲れやすく緊張性頭痛が発生する可能性があります。横になったときに、子供の首が折れたり、上がらず自然にC字になる4~5センチの高さの枕が適切です。
伏せて本を読んだり、スマホを使うことは禁物です。スマホを使う際には首が下がらないよう書見台を使い、本を読む際には目線に合わせて書見台を活用することが望ましいです。TVを見る際にも適切な距離を置き、腰を伸ばし、正しい姿勢で見る習慣を身に付けることが必要です。
子供のカバンは重すぎず、背中にしっかり密着するものを選びましょう。カバンの長さを適切に調節することも重要です。カバンを背負った場合、拳がやっと入るほどにカバンの紐を短くしなければなりません。カバンが下に垂れると、動く度にカバンが揺れてまだ重心をうまく取れない場合、子供は倒れやすいです。
また、カバンに物を入れる際には重いものは上に入れましょう。重いものが背中から遠くなると、重心が後ろに移動し、肩や腰の負担が大きくなります。片方に背負うクロスバッグの場合、脊椎や肩に負担がかかりやすく、長時間背負わないよう両肩に交互に背負いましょう。